「暗くなってきたのでそろそろ帰りましょうか」
沈黙を破ったのは夏実ちゃんだった。
昼食のあとは時間を忘れるくらいゲームに没頭しすぎてて。
というより、テレビゲーム買っておいて良かった…。
こういう日もあろうかと、男の子になるために事前に準備していたものだった。
だからぜんぶが新品。
「そういえばチビは今日帰らないの?」
「…おばあちゃん家に泊まるって」
「そっかー。じゃあ俺、ここに泊まっていい?」
うん、別にいい。
なんか賑やかそうだし。
それにさっきゲームであんなにボコボコにされたからちょっとだけ悔しい。
「駄目に決まってんだろ」
けれどその返答は、私じゃない人が言ってしまった。
そのままアッキーの足を軽く蹴る先輩。
スッと避けるアッキー。
やめて、ここで喧嘩はやめて。
やるならお外でやって。
ぜったいただ事じゃなくなるから。



