でもせっかく夏実ちゃんが作って来てくれたってのに、なに普通のトーンで抜かしてるのこいつはっ!
……とも、思っていれば。
「俺も紅茶でいい」
まさかの先輩もだった。
まって…?
この2人って、付き合ってるんじゃないの…?
だからここに連れて来たんだろうし。
「わ、わかりました…。でも私はその自家製ジンジャー、飲んでみてもいいですか…?」
顔を伏せた夏実ちゃん。
そりゃそうだよ、せっかく作ってきてくれたのに断ってるんだもん男どもは。
そんな一瞬、すごい剣幕で睨まれた気がしたような…。
メガネをしているから見まちがいの可能性のほうが大きい気もするけど…。
「…はい」
私と夏実ちゃんは自家製ジンジャー。
あとの馬鹿どもは紅茶となった。
「ねぇ妹ちゃん、この写真っていつの?」
そのあとはそれぞれの時間を過ごして、テレビ見たりゲームしたり。
ごく普通の高校生の休日を過ごしていたとき。
私の部屋へ勝手に上がったのであろうアッキーは、ひとつの写真を手にして近寄ってきた。
それはずっと机の端に飾ってあったもの。
私が10歳頃の、病院での写真だ。



