「ね?アッキー」と投げかけられたから、俺も2人の傍らに座った。

そしてスマホに入っている写真を藤城サンへ自慢気に見せる。



「わりと様になっちゃってるでしょ?」


「あっ!それいつ撮ったんだよ!」


「ひみつー」



意外とその姿の写真は何枚か撮っていた。

だってあの子に似てたし。
それは確実に同一人物なんだろうけど。


ってことは、待って?

俺ってチビをナンパしようとして断られたってこと?

うわ、なんかそれすっごい腹立つ。



「あ!チャイム!やばい授業始まる!早く戻ろうアッキー!」



授業なんか遅れたって平気なのに、俺も普通に立ち上がっちゃってるし。

変わったなぁ、本当に。
俺どうしちゃったんだろ。


……女とつるんでるなんて。



「…廣瀬、」



あんた、いつから俺の名前をそんな軽々しく呼ぶようになったんだよ。

むかーし1度だけ会ったことあるけど、そのときとそんなに変わってない。


ほんと、こいつの顔を見るとヘドが出そうだ。