「───わかった。」
すると、私が座るベッドに近づいてくる。
遠慮なく同じ場所に上って、両手を取られて押し倒されてしまって。
「アッキー…っ!」
そのまま覆い被さってくる。
アッキーは好きでもない人ともキスができてしまう人。
だから女と分かれば、こういうことをしてくるってこと……?
「お前が女なら俺はこのまま手を出せるし、お前が女なら俺から逃れられないね」
ぐっと、腕を掴む力が込められる。
「それにお前が女なら、俺はお前とはトモダチになんか最初からなってない」
私の瞳をまっすぐ見つめてきた。
「…他の誰かには知られた?」と小さく聞かれて、首を横に振ると。
少しホッとしたような顔に変わった。
「…今のはお前が女なら、の話」
「…え……、」
その先はあるの…?
アッキー、怒ってるんじゃないの…?
だって私、嘘ついてた。
ずっと嘘ついてた。
「でもお前は男だろ?こうされても別にどーにも思わないでしょ、ホモじゃなければ」
あ……。
いつものアッキーだ。
「俺のトモダチがホモだったら嫌すぎるけど」



