◇
「大槻さんさ、あの男の人のこと好きなんでしょ」
「何のこと?」
「この間来てた人のこと。送ってもらってた人、あれ先輩?かっこいいよね、彼氏?」
「ちがうよ」
「えーでも俺に対しての態度と全然違かったし」
「真渡くんと先輩を対等に見るほう難しくない?」
「めちゃくちゃ貶すじゃんつら!」
20時を回ったころ。
三琴先輩と偶然遭遇した日ぶり───…実質 5日ぶりくらいにシフトがかぶった真渡くんは、私と先輩の関係性に相当興味があるらしく、「ねえねえ大槻さん~」としつこいくらいに話しかけてきた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…