「……パフェ、5人前」
「いいね。じゃあ俺はパンケーキ5人前」
「パンケーキはキツくないですか?」
「パフェもきついっしょ」
「私が食べ切れなかったら三琴先輩に食べてもらうので、パンケーキ数減らしてください」
「独裁政権じゃん」
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「ねぇエナちゃん。紘菜ちゃんって結構バカ?」
「寛太先輩……紘菜は多分、三琴先輩と同人種です」
「そんな気がした。この2人のコンビ、推していきたいかも」
「奇遇です。私もそう思ってました」
「同盟でも結ぶ?失恋コンビをくっつけよう同盟」
「名前ダサいけど、……乗りましょう」
私と三琴先輩を見たエナちゃんと寛太先輩がそんな会話をしていたことなんて、もちろん知る由もない。
「寛ちゃんとエナちゃんも来る?」と、2人に聞いた三琴先輩に、2人は「あー……」と声を零した。
「いや、俺は用事あるからパス」
「同じくです」
エナちゃん、結構フッ軽だと思ってたんだけどな。用事ってなんだろう。
少し気になったけれど、来れないものは仕方がないかぁ。



