急な展開。
昨日の今日で知り合った先輩からのお誘いなんて、前までの私だったら断っていたと思う。
翔斗のことだけが好きだったから、他の男の子の影なんて微塵も感じさせたくなかったんだ。
誤解なんて1回もさせたことがない。
ずっとずっと、翔斗のことしか考えてなかった。
……って、一途すぎてきもちわるいな、私。
けれどもう翔斗のことは諦めなくちゃいけない。
私がどこで誰と何をしていようと、翔斗は微塵も気にしてないだろう。
悲しい。負のループ。最悪。超消えたい。
ずっとこのままで居られないのも分かってる。
前を向いて、翔斗無しでもちゃんと生きていかなくちゃ。
せっかくの高校生活を無駄になんてしない。
だから、こんな感情は全部、甘いものを食べて溶かしてしまおう。



