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「エナちゃん!」
「…うん、私、先輩のとこいってくる」
「ぜったい、ぜっっったい!大丈夫だからね!」
「…ありがと。紘菜も、痕の一つや二つつけてきなよ」
「なっ、なな、なにいってんのエナちゃん破廉恥だよ」
「冗談。けど、三琴先輩はなんだかんだそういうの喜びそうだよね」
「エナちゃん!?」
「紘菜は軽音部の演奏見に行くの?」
「んーん、先輩くるまでなんか落ち着かないし、外か教室で一人でたそがれる」
「そう。外なら、寒いからお化けの衣装でも持っていきなね」
「絶対馬鹿にしているでしょエナちゃん…」
「…今日、家帰ったら報告の電話してもいい?」
「もちろんだよ!まってるから、頑張ってきてね」
「、うん」
「エナちゃん」
「ん?」
「今日だけ、ジンクス、信じちゃおう」
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