ミスコンに出ていなくて観客席で眺めているだけだって、ライバルが高嶺の花だって、だれに何と言われようと───私の物語のヒロインは私だ。 ジンクスは信じない。 ジンクスなんかなくたって、私の幸せは自分でつかむ。 「今年度、ミス・ミスタ―コンテスト、優勝者は───…」 ───…けど まあ、大好きな友達の恋路を応援してくれるなら、少しだけ、信じてあげてもいい。