「大槻さんのクラス何組かわかんなくて困ってたからちょうどよかった。何やってるクラス?」 「お化け屋敷」 「大槻さん何役?」 「お化け役やってたけど、前半担当だから今日は私は終わり」 「えーつまんねえ」 「意味わかんない」 つまんないって何がだ、と思っていると、そんな私の心の声を読み取ったように「お化け役してるのが見てみたかったのに」と言って彼は口をとがらせていた。 「彼氏とはどう?あの後ちゃんと触ってもらえた?」 脈絡のない話題転換に「は…」と声を洩らす。