私がこんなにも負のオーラを纏っている原因は、当然の事ながら初恋相手の幼なじみにある。


翔斗に振られる依然に、'幼なじみ'という立場を十分に理解した上で、もっと強気な覚悟して告白するべきだった。


幼なじみとの恋が実らなかった場合の難点は今思いつくだけで3つはある。





ひとつめーーー親とも少し気まずくなってしまうこと。



あからさまに元気が無くなった私を見て察したのか、お母さんは、「紘菜…あんたは可愛いから大丈夫よきっと、」と、目覚めて3分の私にそんな言葉をかけた。



本当は昨日家に帰った時から気づいていたのかもしれない。


泣き腫らした目に知らないふりをしてくれていたと思っていた矢先、朝イチで親から傷を抉られるのは結構ハードだ。