「あ、紘菜ちゃん、エナちゃん」
教室に入ると、私たちの気づいた委員長が「ちょうどよかったぁ」といいながらこちらに寄ってきた。
「あのさ、エナちゃんも一緒にお願いしたいんだけど、絵の具が足りなくなっちゃってさ、買い出しおねがいしたいんだよね」
「あ、いいよー」
「どうせ暇だしね」
暇っていうか、エナちゃんはサボっていただけだけど…と、その言葉は怒られたくないので言わないでおいた。
委員長は分かりやすく表情を明るくすると、ポケットから小さいサイズの封筒を取り出して私に手渡した。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…