……ああ、こうやってすぐに悩んで落ち込んでしまう自分が嫌だ。



三琴先輩は私と付き合っていて、私は先輩の彼女で、「好き」を受け取っているはずなのに。





「そーいえば大槻さんとこ、文化祭もうすぐだよね」

「なんで知ってるの」

「うちの学校にチラシ配りに来てたから。大槻さんと彼氏さんのツーショット見たいし、友達連れて遊びに行くかも」

「来なくていいから…」





真渡くんに話したみたいに、三琴先輩にも正直に自分の気持ちをいえたらいいのにな。




三琴先輩と触れ合えていないことに対するモヤモヤと春先輩の話が重なっただけで、こんなにも不安で押し潰されそうな自分が情けなくて、なんだか泣きそうになってしまった。