だから花火大会の日、翔斗と新しい彼女をみかけて傷ついている私をみるのが悲しかったのだと、三琴先輩は言った。
失恋のいたみを知っているからこそ、振られるも傷つくのも怖い。
けれど、私が三琴先輩に振り向かない事実もくるしかったという。
「春が本心で別れたわけじゃないって、夏休みに入ってから人伝に聞いた。紘菜ちゃんと知り合ってなかったら、俺は多分まだ春のこと引きずってた。きっとその話をきいても、それが嘘だったらどうしようとか変に疑って、春からのアクションを待ってたんだろうなっておもう。……まじで、言葉にするとすげーダサいよね」
「…っ、そんなことないです」
「けど、もうこれ以上ダサい俺でいたくないんだ」



