たまたま同じ日に失恋をして、たまたま同じラーメン屋でやけ食いをしていて、たまたま同じ学校の先輩後輩だった。
きっかけはそんな単純なもので、それぞれの恋をしていなければ私たちは、きっと今も出会っていなかった。
「紘菜ちゃんのこと、最初に餃子くれたときからいい子だなって思ってた。初めて遊ぼって言ったときも、ほんとはすげー緊張してたんだ。…ダサいけど、俺、この子のこと好きになるの時間の問題だなって思ってたから」
「…、先輩」
「春と別れたのはつらかったけど、それよりも紘菜ちゃんに興味が湧いてたよ、俺は。……けど、紘菜ちゃんは翔斗のことが好きだから」



