愛は惜しみなく与う⑥

「ヤクザなめてんの?流れ弾当たっても知らんで」


あたしがそう言うと、この状況の怖さが分かったのか、ススッとその場から離れる

…何回も言うけど!!!

あたしやから別にいいけど、ほんまに鈴やったらおかしいからな?あたしを助けて逃げるのが普通やから!

なんであたし置いてかれてるねん。


はぁ

全員クビやで、こんなん



「お嬢ちゃん。1人になったらヤバいんじゃないの?」


泉が抑えきれなかった数名がこっちにくる。


どうしようかな


鈴が喧嘩できるのもおかしいしな
てゆうか、関西弁…つかってしもてたな。まぁあの状況やったら、みんな動揺してるし気にしてないか


「東堂組に話があるんでしょ?ならここは場所が違うわよ。少し離れた隣にあるでしょ?そっちに行ってくださる?ここは、東堂財閥の敷地よ?

ただで済むと思わないことね」


目の前の男を睨みつけると、一瞬怯む

よし


「きゃーーーこわいーー」


近くにあった薪を振り回して3人まとめて吹っ飛ばす

じ、自己防衛!!!


何もまだされてないけど!!されそうやったし!