杏様は中学生の時から、所謂お嬢様学校には通っていない。
鈴はキラキラのお嬢様学校に通っていました。
ただ、東堂財閥の娘というのは知られていて、良からぬことを企む奴等は多かった。
鈴にもボディーガードは勿論付いていましたし、学校の体制も整ってはいました。
でも、外での危険は付き物です
鈴は知らない、杏様の話
引き篭り生活から、徐々に元気になっていった杏様は、驚くほどに、喧嘩のセンスを見せつけました。
元々運動神経が良いこともあったのか、東堂組で習った対人用護身術は、完璧
そこに、憧れていたヤンキー映画の喧嘩の仕方や、私は見るなと言った、マフィアや暗殺者の映画で得た知識をフル活用。
カンフーもやったり…
本当にお転婆に磨きがかかりました
でも楽しそうだったんで、わたしは何も言いませんでした。
杏様の笑顔が私の幸せであるので。
そして、あらゆる体術、護身術を身につけた杏様は、とても笑顔で私に言ってきた
『これで、鈴のこと狙うやつらから、鈴のこと守ってあげれるな!!よかった!』
そう笑うんです



