うぅ…おっさんの抱擁は嬉しくない。
雄作さんのガタイのいい身体に顔を押し付けるハメになった
苦しい…


「如月家に乗り込んでどうする!そこのままそこで殴るのか?」

「んー…俺自身、サトルに会ったことがないからよく分からないんですよね」


どこまで会話ができる奴なのか、如月財閥の人たちは息子のそういった面を知ってるのか。
その辺りが全くわからない


「杏が欲しいんだろ?とりあえず、やらねーよって、言いにいく。周りの雑魚は、貴方たちが何とかしてくれるんでしょ?」

「ま、まぁそうだけど。お前も頭おかしいな」

おかしくなるよ、こんな状況さ


「逃げも隠れもしないんだ。真正面からぶつかるよ」


変な小細工もなしだ


「ちゃんと抗争するにしても…こっちの準備もあるからな?警察を引っ張るの時間がかかるんだよ。証拠も集めなきゃいけねぇ」


…俺はその辺は分からないからな。
新や志木さんが居てくれると、楽そうだけど

でも大丈夫

負ける気もしない


「明日はちょっと寝不足でしんどそうなんで、明後日に…行きます。その場で何も起こらないようにするつもりですけど」

向こうがどう動いてくるかだ