「あの子はどうしても、人に頼れないんだ。あんだけ長いこと過ごしてきた志木にも、親として育てた俺にも……杏は頼れない。
昔のことが原因で、なんでも自分の中で感情を処理してしまうんだ。
でも…あんたは違うんだろ?だからここに来たんだろ?お願いだから…
杏をこの呪縛から解き放ってくれ。もう頑張らなくてもいいって…教えてやってくれ」


雄作さん…
この人は本当に杏を大事にしてきたんだな。
俺はその気持ちに応えるよ


「約束します。必ず助けます」


そして結局明るくなるまで沢山の人と話した。杏の子供の頃の話もいっぱい聞いた

杏に会いたくなった
さっきまで一緒にいたのにな


「ところで、お前は作戦は考えてるのか?」

ベロンベロンの雄作さん

作戦かぁ
考えてるっちゃ考えてる。
志木さんから何かそろそろ連絡が来るとは思うけど、俺はもうやりたいようにやる



「妹の誕生日までに、如月財閥に行こうかと思ってます」


さっかまでワイワイ煩かったのに、シーーーンとなる。
え、俺また変なこと言ったか?



「ガーーーハッバッハ!やっぱお前、面白いわ!気に入ったよ」