「東堂家の執事のスーツは、私のを着てください。背丈も同じくらいなんで、着れるでしょう」
「…俺、礼儀とか…何も出来ないけど」
不安がる泉
まぁそうですよね。執事になれなんて、突然は厳しいですよね。
でも私の代わりに…となれば、雑用などはさせられないと思いますし…
泉は不安そうですが、なんとかなるか。とも言う。
そうですね
泉なら何とかしてくれそうです
「杏を…見つけて連れ出すのは、やばい?」
「さすがにね…誘拐になるので、貴方殺されますよ?」
もう、次こそは蘭様が暴れ狂うことになるでしょうしね。
そうですね
「如月冬馬がサトルだと分かった今、鈴の誕生日会までにどうにかする必要があります。もしかしたら……サトルが何かを仕掛けて、既に杏様がその事実を知ってしまっている可能性もありますが。
何にせよ…杏様を1人にしたくないんです」
きっと杏様は一人で泣いています
不安で、支えになるべきはずの私は、側に居ることができない。
本当に不甲斐ない



