でもずっと言いたかった

騙してたこと謝りたかった

それでもこうやって、迎えにきてくれるみんなに、ありがとうって伝えたかった。

これからがあるなら


みんなで北蓮見を卒業したいなって思うから


あたしのすぐそばに居た朔は、泣きながら馬鹿野郎と言ってる。ははは
変な顔


「泣きすぎてブサイクやで?」

「お前だって、鼻水垂れてんぞ!きたねーな!」

「うっさいねん!つけんぞ、鼻水」

「ば!!!近寄んな!!」


ははは
もう、やめてよな
嬉し泣きかな、これは    



「さっさと終わらせて、帰るぞ」



そう泉が笑った


はぁ


少し離れたところにいる志木を見れば、にこりと微笑んでいた。

困ったなぁ


みんなを置いていけへんな


つられて響も泣き出すからさ、ほんまに…

全員が愛おしいわ


そんなムードの中で



志木の携帯の音が鳴り響いた


----