「いってぇ……あの金髪くらい効いたよ。あけるよ。爆発して吹っ飛んだら困るものがあるからね」
俺たちを押し分けて、水瀬が扉に手をかけると、ピッと何か音がなった
そして開いた職員室の扉
それと共に遠くからサイレンの音が聞こえる。パトカーと救急車
「チッ。探す時間が勿体ない。色々やばそうなものは見つかったけど、杏に関するものが出てきてへん。ここにあるか?」
「そうだね。ここにあるよ。あの女の情報はここに全てある。でもそうだね……サトルにあの女に関する物は、渡すなって言われてるんだよね」
そんな水瀬は無視して、慧と目で合図して、職員室をひっくり返す
昴さんと敦子が、水瀬をなんとかしてくれるから。
「あーダメダメ。ダメだって。そこは開けないほうがいいよ」
そう言われても開けてしまった、背丈ほどの高いところにある戸棚
そして中から大量に何かが落ちてくる
「これは…」
「あーあ。商品なのに。傷つけないでね」
大量に頭の上に落ちてきたのは、白い粉
明らかにヤバい物だとわかる