そうか
それなら仕方ないな
『探します』
「いや、探さんでええよ。大丈夫。鈴は、必ず自分の誕生日までにこっちに来る。必ずな」
鈴ならそうすると思う
あたしを嫌いでも、恨んでてもいい。
これ以上、サトルと同じように、悪い事に手を染めないで欲しい。
守れなかったあたしの責任やから
「あたしが言う事じゃないけど、鈴が謝ってきたら、許してやって」
『勿論です。私がヘマしただけなので』
「あのな、今からな」
サトルのところへ行くよ
そう伝えると
電話の向こう側で志木が黙ってしまった。
怒るかな?
志木を不安にさせる事を、言ってるのは分かってるねんけどさ。
「もう、逃げたくない」
関東に行ったもの、現実から逃げたから。
最後に少し思い出が欲しいかった。
東堂で鈴のフリをすることを受け入れてしまっていた。
やのに
杏のままで生きたいって思ってる。
あたしは中途半端やった
本当に向き合わなあかんことは直ぐそこにあったのに。
「こうなった原因も知りたい。サトルを……サトルと喋りたい」
それなら仕方ないな
『探します』
「いや、探さんでええよ。大丈夫。鈴は、必ず自分の誕生日までにこっちに来る。必ずな」
鈴ならそうすると思う
あたしを嫌いでも、恨んでてもいい。
これ以上、サトルと同じように、悪い事に手を染めないで欲しい。
守れなかったあたしの責任やから
「あたしが言う事じゃないけど、鈴が謝ってきたら、許してやって」
『勿論です。私がヘマしただけなので』
「あのな、今からな」
サトルのところへ行くよ
そう伝えると
電話の向こう側で志木が黙ってしまった。
怒るかな?
志木を不安にさせる事を、言ってるのは分かってるねんけどさ。
「もう、逃げたくない」
関東に行ったもの、現実から逃げたから。
最後に少し思い出が欲しいかった。
東堂で鈴のフリをすることを受け入れてしまっていた。
やのに
杏のままで生きたいって思ってる。
あたしは中途半端やった
本当に向き合わなあかんことは直ぐそこにあったのに。
「こうなった原因も知りたい。サトルを……サトルと喋りたい」



