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「あ、朔から電話」


次の日に目覚めて、今日はサトルの家に突撃する日。泉や雄作さんのお陰で、心が穏やかになったからか、よく寝むれた。

そして今隣には泉がいる。
動きにくそうなスーツのジャケットを羽織っている。


「で?電話でたん?」

「ちょうど見てなかった。かけ直す」


朔…怒鳴られそうやな。
みんなあたしの家におるままなんかな。待っててくれてるんかな


朝から母上には、冬馬にパーティーの時までに話したいことが出来たと伝えた。

母上は結婚や誕生日会に前向きなのが嬉しいのか、快く承諾してくれる。


ま、サトルが家にいるか知らんけどな?おらんかったら待たせてもらうだけの話や。


そして昨日の功績なのか、泉はみんなから是非ともあたしの護衛にと、頼まなくても勝手に抜粋されたらしい。

手間が省けたな


隣の泉がリダイヤルボタンを押して少し待つと、朔と電話がつながった



『もしもし!生きてっか?』


久しぶりに感じる朔の声。1週間くらい会ってないからな。懐かしく思えてしまう。