「朔、あんた杏のことが好きなの?」
「は?なんだよ、関係ねーだろ?」
「あるわよ。あたし達はあの子が恋愛するのを今か今かと待ち続けたんだから」
「そーやで?杏ちゃん遊びもせんし、彼氏もできひんし、恋愛対象女の子説も浮上してたんやで?」
笑った
どんだけ恋愛してこなかったんだよ
「それにさ?女の子のことサラッと助けてカッコええやん?杏ちゃん性格男前やし。あたしも杏ちゃんになら、抱かれてもよかったわ」
自分の身体を両手で抱きしめるようなジェスチャーをしている敦子
頭のおかしいやつばっかだな!
「で、志木は?杏の事はもういいのかよ」
今度は志木さんに矛先が向く。よかった
「そうですね。触りたいとは思いましたけど、抱きたいとまで思った事はないので、家族愛でしたかね」
あ、冗談ですよ?とクスリと笑う
志木さんが言うと冗談なのか本気なのか、わかんねーから!
それに、男が言ったら生々しいから!
「杏ちゃん隙だらけやからなぁ〜喧嘩の時は隙なしやのに、恋愛のガードゆるゆるやから、男は勘違いするんよなぁ」
思い当たる節はある。
あのボディタッチの激しさとかな



