「そーやね?杏ちゃん誰かと付き合ってるん?ハーレムやん!なぁ!」
「待て、薔薇の時もハーレムだったろ?」
「昴はイケメンじゃないやーん。この子らみんなイケメンやし、こういうのをハーレムって言うんやで?」
ドンマイ
敦子は語尾にそう付け加えると、昴さんはガクンと項垂れてしまった。
いや、昴さんもイケメンだと思うぞ?ちょっとアホっぽいけど。
あ、俺に言われたくないか
「そうですね、まだ誰とも付き合ってませんね」
黙っていた新はウキウキして話し出す。
この手の話、好きだからなぁ
「ねぇ、君は杏のことが好きなんじゃないの?」
美奈子の視線は響に向く。そして少しビクッとした後に答えた
「杏は姉ちゃんみたいな存在だぞ!付き合いたいと思ってるのは、泉と朔だぞ」
ブーーーーー
飲んでいたお茶を吹き出してしまった。
いや、そんな突然暴露される俺の気持ち!!堪えきれなかったわ!!!
そして俺の吐き出したお茶は、志木さんにぶっかかる…
「貴方って人は…動揺しすぎですよ」
ハンカチでふきふきと自分の顔を拭く志木さん。なんで俺、急に被害者?



