愛は惜しみなく与う⑥

杏様がノートを渡してくれた。
部屋でウキウキしながら…そして不満を目にするかもしれないとビクビクしなが…
ノートを開いて読みました


『交換日記とか、最初は、ハ?って思ったけど、良い機会な気がするからあたしも書くよ。

こんなあたしと一緒に居てくれてありがとう。窮屈な思いさせてへんかなって、時々すごい不安になる。

あたしが居らんかったら、志木はもっとキラキラした人生やったかもしれへん。
それに、給料ももっと貰えてるかも。

でも、志木が一緒に居てくれて嬉しい。普段はこんなこと言えへんし、文字になら出来るかなって思った。

心配せんといて。学校すごい楽しいよ。放課後志木と会って、フラフラするのも楽しいよ。ありがとう。
恥ずかしいから、交換日記の返事は交換日記のみにしてや!

明日朝会った時、ニヤけた顔してたら殴り飛ばすからな!! 杏』



そう書かれていました。
今でも一語一句間違えずに覚えています。

幸せでしたね

本当に

皆様お分かりの通り、次の日殴られて、頬は一日中腫れてました。

でも幸せでした