愛は惜しみなく与う⑥

だからこそ、常にべったり一緒にいれなくなりました。
学年も違う。性別も違う。ただ放課後を共にする

杏様も恥ずかしかったんでしょうね。
こんな友達ができたとか…こんなことを学んだとか…
そう言うことを直接話すことが減りました。


家でも放課後でも一緒に居ましたが、やっぱり杏様だけで出掛けることもあり…

でも普通の女の子として過ごしたい杏様の気持ちも考えれば、付いていくことも出来ない時がありました。


だから

提案したんです。


一日置きにあったことを話そうと。知りたかった。杏様が何処でどんなふうに成長していくのかを


『交換日記?また古臭い気もするけど…まぁ。それなら…志木に言いたいけど、言えへんこととかもあったし…書けると思う』


あの時びっくりしましたよね。
私に言いたいけど言えないこととは!?何か不満があるのかとソワソワしました。



そして私が杏様が学校でどうしてるか、知らないところで悲しい思いをしてないかなど、心配してることをツラツラと書き杏様に渡しました。


そして次の日の夜