「あんたも杏も、頼るのが下手くそなのよ。2人して頭が硬いんだから、一緒に落ちていくわよ?何のためのあたし達よ。何のためのチームよ。
あんた達だけじゃ寂しかったんでしょ?世界を広げたかったんでしょ?最後まで付き合うわよ」
「この一件が終わっただけで、返せる恩でもないしな。そろそろ杏を甘やかさへんとアカンからな」
「志木くんも!1人で悩まんといて?あたしら頼りなかったし、ずっと2人に甘えてたけど…それに気付かされて、少しやけど頑張ったから…」
あれですかね。サプライズ?
こんな素直な3人見たことありません。
本当にそれくらい…優しくて
「ありがとうございます。手伝ってくださいって言い方が、間違いでしたね」
頼まれたからやる。ここにいる人達は、そんな人達じゃありませんでしたね。
「一緒に杏様を救いましょう。私達の人生を変えてくれた人を」
3人とも笑顔でうなずき、朔さん達も、おう!と全員が笑ってくれました。
こんなに味方がいるのに、弱気になってたらいけませんね。



