「てゆうか、妹にあったら、殺しちゃいそうやなぁ」
敦子ちゃんはニコニコ笑ったまま物騒なことを言う。でも、目が本気…
「せやな。俺らはな、杏の妹と何度も会ってるんや。杏が倉庫に連れてきた事もあったしな?その辺のガキとちゃうのは分かってた。でも杏が可愛がってるからさ?俺らも可愛いがったよ。でもさ?」
昴さんは小さな声で言った
杏を傷つけたなら、俺らからすれば妹もサトルと同じくらい憎いよ
そう言う
そうだよね。被害者だとしても…
「私は女で、性格も悪いからねぇ〜妹の気持ちがわからないでもないわね。好きな人と一緒にいるためにしたことだから」
「うっそ!美奈子ちゃんって、そんな腹黒かったっけ?ただ性格悪いだけじゃなく?」
「敦子、しばくわよ?だって考えても見なさいよ。妹からすれば、ただただ家の事を放って、駆け落ちしたかったってことでしょ?よくあるじゃない」
「でもでも!それなら杏ちゃんに死んだ振りとかせんで良かったやん?普通に駆け落ちすればいい。杏ちゃんを苦しめることせんでええやん…」



