「はは…変わってねーな。よいしょ」
あたしを抱っこしたまま雄作さんは立ち上がる。なんなん。なんでみんな会いたい人が来てくれるん?
あたし死ぬん?なに?
でも嬉しい
そのまま東堂家から東堂組の敷地に、唯一行き来できる扉を潜り、あたしは久しぶりの我が家に帰ってきた
半年ぶり
半年か…もっと長いこと会えてなかったように思う
「「「「 嬢‼︎‼︎‼︎ 」」」」
そして懐かしい、ドスの効いた、みんなの声があたしを呼ぶ
「嬢!コアラみたいになってんじゃねーか!」
「組長がデカイ木やな!ガハハハ」
相変わらずガサツな話し方で、でもあの頃となにも変わらないみんながそこに居た
そして
「俺を置いていくなよ…」
数名の組員とともに、泉がやって来た
「おお!お前強いな。助かったよ。さっきまで二日酔いで寝てたからな」
雄作さんがそう言うと、泉は、俺は一睡もしてない!!そう怒っていた
えっと
仲良しなん?
「泉と雄作さん…友達やったん?」



