こんなに、胸が締め付けられるなんて知らなかった。 こんなに恋が苦しいものだなんて知らなかったよ…… それからは、もう先輩を見るのがつらくて 私は外の掃除に向かった。 今まで先輩がいるときは絶対やらなかったくせにね。 「今日は忙しそうだから帰るね。 バイト、頑張ってね」 「……はい」 「それと、ごちそうさま」 「…はい」 もう、先輩を見るのがつらくて どうしたらいいのかわからなくて 避けるしか、私にはできなかったんだ……