放課後、仁と二人で校門に行くと、そこにツインテールの女の子がいた。
え?
仁は目を見開いて、学校の方に戻る。しかもすごい早足。
「ちよっとおにい! 無視しないでよ!」
彼女は走って後を置い、仁の鞄を掴む。仁は鞄から手を抜いて、さらに離れる。
「誰が兄だ! こんなとこまで来んな!」
下駄箱の方から結賀と廉と伊織が来る。
「あれ、鈴音ちゃ……おい?」
結賀の後ろに仁は隠れてしまう。
仁の妹か。ドピンクのスクバと、真っ赤なリボンのついた髪が目を惹く。
「あー鈴音ちゃん!」
伊織が仁の妹のそばに行く。
「いおねえ! おにい借りていい?」
「もちろん、いくらでも」
「は、冗談じゃねぇ。スクバ置いて帰れ」
仁は妹を睨む。人を殺しそうなくらい、目が釣り上がっている。
「そんなぁ」
うなだれる妹を見て、仁はため息をつく。
「……用件は?」
「最近、家の空気が悪いの。パパがママと毎日お兄のこと話してる」
仁はますます顔をしかめる。
「ほっとけ。喧嘩してないなら」
「嫌。毎日言い争いなんだよ『学校に行ってくれ』『私は行かない』って」
何の話かわかってしまった。
「鈴音ちゃん、その話を仁にしたらダメだ」
結賀は首を振る。
「え、なんで、だっておにいの話でしょ」
「母親が面談したくないのなんて、わかりきってる」
三者面談は、血のつながった親がするべきだ。でも仁は望んでいるのか?
「なんで? 私はわかんないよ、聞いても鈴音は知らなくていいって」
「俺が離婚した旦那の子だからだよ」
鈴音が持っていた、自分のスクバを仁は奪い取る。
「もう帰れ、クソガキ」
上履きを履いて、仁は学校に戻ってしまう。こうなるともう、妹は追えない。
え?
仁は目を見開いて、学校の方に戻る。しかもすごい早足。
「ちよっとおにい! 無視しないでよ!」
彼女は走って後を置い、仁の鞄を掴む。仁は鞄から手を抜いて、さらに離れる。
「誰が兄だ! こんなとこまで来んな!」
下駄箱の方から結賀と廉と伊織が来る。
「あれ、鈴音ちゃ……おい?」
結賀の後ろに仁は隠れてしまう。
仁の妹か。ドピンクのスクバと、真っ赤なリボンのついた髪が目を惹く。
「あー鈴音ちゃん!」
伊織が仁の妹のそばに行く。
「いおねえ! おにい借りていい?」
「もちろん、いくらでも」
「は、冗談じゃねぇ。スクバ置いて帰れ」
仁は妹を睨む。人を殺しそうなくらい、目が釣り上がっている。
「そんなぁ」
うなだれる妹を見て、仁はため息をつく。
「……用件は?」
「最近、家の空気が悪いの。パパがママと毎日お兄のこと話してる」
仁はますます顔をしかめる。
「ほっとけ。喧嘩してないなら」
「嫌。毎日言い争いなんだよ『学校に行ってくれ』『私は行かない』って」
何の話かわかってしまった。
「鈴音ちゃん、その話を仁にしたらダメだ」
結賀は首を振る。
「え、なんで、だっておにいの話でしょ」
「母親が面談したくないのなんて、わかりきってる」
三者面談は、血のつながった親がするべきだ。でも仁は望んでいるのか?
「なんで? 私はわかんないよ、聞いても鈴音は知らなくていいって」
「俺が離婚した旦那の子だからだよ」
鈴音が持っていた、自分のスクバを仁は奪い取る。
「もう帰れ、クソガキ」
上履きを履いて、仁は学校に戻ってしまう。こうなるともう、妹は追えない。



