「あ、んんっ!!!」
胸から筆が離れたと思ったから、今度は脇の下を筆でくすぐられた。
「次はどこがいいですか、俊平様」
俺の口から手を離して、露麻は笑う。
「はぁっ。お、俺は、お前らの玩具なんかじゃ……あっ!!」
露麻が俺の耳の中に筆を入れて、弧を描くように、筆を動かす。
「あっ、やっ……やめろ」
「顔、真っ赤ですよ」
「いっ!! とっ、父さん」
胸に針で刺されたかのような衝撃が走って、思わず悲鳴をあげる。
父さんが毛先が固まった筆で、俺の胸を勢いよく押した。
さっき腹に置かれたのとは違う筆だ。
毛先が固まっているから、肌に当たる度に、すごくチクチクする。
「と、父さん……こんなの、俺が女だったら」
「ん? 俺が捕まるって言いたいのか? 残念。お前は男だし、母さんは今は料理をしている。お前を助けるやつなんて居ねぇよ、バカ」
俺の髪の毛を引っ張って、父さんは笑う。
「こらこら、俊平様。また、旦那様の方に意識が向いてますよ?」
「んっ!!」
耳の中に指を入れられて、紙とセロテープの下にある鎖骨を筆で直接、くすぐられる。
「はっ、ろっ、露麻……んっ!!」
筆が鎖骨の下に移動する。胸の上に文字を書くみたいに、筆でそうっと、肌を撫でられる。
触り方が嫌らしい。
悪寒がして、全身のあらゆるところから、冷や汗が噴き出す。
「いっ! やっ。そこは……や、やめろ」
胸の真ん中の出っ張りを引っ張られて、もう片方の手で、出っ張りの先を、筆でつつかれる。
「次はどこがいいですか? ……そろそろ、下もやりましょうか?」
「なっ、やめろっ!」
腕を振り乱して抵抗したら、片手で手を一纏めにして掴まれた。
下着の中に筆を入れられる。
「やっ、やだ」
冷や汗が頬を伝う。嫌すぎて、怖すぎて、涙が出てきた。
露麻が筆をつんつんと、上下、左右に動かす。
「はっ、はぁ。ろ、露麻……うっ、うぅ」
父親と、その執事にいたぶられてこんな高い声を上げて感じているなんて、嫌すぎるにもほどがある。
「どうしました、俊平様」
筆を動かしながら、露麻は笑う。
「も、もう、やめ……あああっ!!!」
父さんが毛先が固まった筆を俺の下着に突っ込んで、歯を出して悪魔のように笑った。
……死ぬ。



