「だから。私が信じて待ってる間に、家に女連れ込んで遊んでたんだって。
……私、バカみたいじゃん」
「ももがバカなのは今に始まったことじゃないでしょ」


こんなときでも辛辣な葵唯。
はぁ……つら。


「ももさ、恋愛沙汰でいいこと起こったことないのに、よく懲りないよね」
「……遥叶は、そんなじゃないもん」


はぁっと、葵唯はため息をつく。


すると家のチャイムがなる。


───ピンポーン


「はるくんでしょ?」
「……知らない」
「はぁ」