桃萌ちゃんが、おうちに来ます……っ!!




こうなったのも一昨日のこと。


中学の時から家に近い割には遥叶の部屋、入ったことないよね?と唐突に言った桃萌ちゃんに、釣られて、「来る?」と言ってしまったが故。


家近いから、早く来ちゃう桃萌ちゃん。
今日は僕の家には僕一人。


ど、どどどどうしよっ!
我慢できるかな!?
普段から可愛すぎて我慢するの必死なんだよ?
手が早いとか思われたくないし……その。


───ピンポーン


来たーーーーーっ!!!
どうしよ、ど、どうしよ。
桃萌ちゃん!!


慌てて玄関に向かって、ドアを開ける。


「おはよ、遥叶」


開きかけのドアの隙間から覗きこむ桃萌ちゃん。
か、可愛い……。
なんだか今日はメイクもしてるみたいだし髪も巻いてる。
……服も……僕にそうしてくださいと言わんばかりの露出度。