「これが…?」
來が戸惑うのは無理もない。だって、その画面の中の男たちは全員、椅子に縛り付けられて酷い暴行を受けた後のように顔が膨れ上がっていたのだから。
あの人、恨みが募り過ぎて歯止めが効かなかったのね。
「とにかく再生してみよう」
瞬がそう言って、スマホをプロジェクターに繋いだ。
大きなスクリーンに男たちの衝撃的な姿が映り、場がざわめく。
「流すぞ」
震える私の手を、來が包む。次に手が震えるのは自分だということに、まだ彼は気付いていない。
ザワザワとした音と共に映像が流れ始めた。
痛みに叫ぶ男の声に、無意識に顔をしかめてしまう。



