それから私は、彼らに会ったときにはどんな顔をしようかと頭を巡らせた。


怯えた顔?それとも何も怖がっていないようなスマした顔?


そうだな、彼女だったらきっと…。


転校して初めての学校だっていうのに、ろくに授業も聞いていなかった。


体感的にはあっという間にお昼休みになっていて、美穂が私を呼ぶ。


「皆んな居ればいいんだけどな〜」


ルンルンとそう言いながら、屋上へと続く階段を登る。


一段足を上げるたびに心臓の鼓動が速くなるのを感じていた。


もう見上げればそこには外とを隔てるドアが見えて、私は制服越しにネックレスを掴む。


お願い、私に力を頂戴。


私のおかしな様子になんて気付かずに、美穂がそのドアを開けた。


青空と、眩しい光の次に目に入ってきたのは、


ずっと会いたかった、彼らの姿だった。