慣れた様子で中へ連れ込まれる。
剥き出しのコンクリートの地面に、気持ち程度に敷かれたダンボール。
男に肩を強く押され、手を拘束されている私は無様にも尻もちをついた。
3人の男が私を見下ろす。
最近來たちを見ていたからなのか、目の前の男たちが不細工に見えて仕方がない。
こんな奴らに身体を触られるなんて最悪だと、冷めた気持ちで彼らを睨んでいた。
その彼らの奥からコツコツと、もう1人歩いてくる足音が聞こえた。
男たちの間をすり抜けて私の前に現れたのは、小谷沙耶。
タイトなミニスカートとハイヒールを身にまとった目の前の女は、水憐の前で見せる彼女ではなかった。



