実際に話してみて、初対面の私にあれだけ親しくしてくれるのは予想外だった。


だからこそ余計に、恨みが募る。どうしてあの子のことは守ってくれなかったのかと。


「今日も来るでしょ?」


そしてそれは美穂も例外ではない。


私に優しく接してくれる美穂は、とても薄情には見えないのに。


「うん、行ってもいいなら行こうかな」


それを知る為にも、私もこの人たちをもっと知らなければいけない。


私の言葉に美穂は満足そうに笑った。