「大事、って。私は水憐を裏切ったのよ?」
「だけど今までのが全部嘘だったなんて思えない。ハナ、楽しそうにしてたじゃん」
これ以上、私の心を揺さぶらないで欲しいのに。
嫌に心当たりがあるから、美穂の言うことを有り得ないと笑い飛ばすことも出来ない。
つくづく私は中途半端だ。
知ってしまった仲間の温かさ。必要とされることの喜び。
彼らが飛鳥が死ぬことになった一因に変わりはないのに、感じてしまっている罪悪感。
「…知らない」
「待ってハナ」
掴まれている手を振り払おうとした私を、美穂が許さない。
本当にどうしたんだ今日は。もう私のことは放っておいて欲しいのに。



