なのにどうして、まだ仲間かのような態度を取れるの?
「…私に話しかけないで」
目も合わせずそう言って立ち去ろうとした私を、今までの彼女なら追いかけてくることは無かっただろう。
だけど今日は違かった。
横を通った私の腕を、彼女がしっかり掴んでいた。
「嫌だ」
バッと後ろを振り返って今日初めて合った彼女の目には、凛とした意思が宿っていた。
「ハナが教えてくれたから。大事なものからは、手を離しちゃいけないんだって」
何を言っているの…?
強い意志で私を見る美穂と、それに動揺させられる私。
まるで昨日とは逆の立場だった。



