嫌に重い体を引き摺って登校する。
本当ならこの復讐を遂げた後、彼らの前から姿を消す筈だったけど、そう簡単にはいかない。
入った教室は、かつて賑やかだったあの空間が嘘のように静かだった。
男子生徒の殆どが水憐メンバーなのだから、3日前の事件を当然知っている。
酷い裏切りをした私はどんな罵声を浴びせられるだろうかと覚悟していた。
だけど、そういうのとも違う。皆んな私に気を遣っているような、出方を探っているような。
いつものように私に笑いかけることは無いけれど、直接攻撃をされるほど嫌われてはいない?
それよりも飛鳥に関する怒涛の展開に気を逸らされたか。