他の三人よりだいぶ遅れて着いたこの場所。


大きなホールのような、水憐の溜まり場。


周りには沢山のバイクが乱雑に置かれてあって、中にはメンバーが大勢いることを窺わせる。


さっさと一人で建物へ歩いて行く來の後を追いかけた。


來の紹介も無しにこの場に入ったら、力の無い女なんて格好の餌食になってしまう。


重そうな扉を開ける前に來がチラリと後ろを振り返った。私が着いてきているか確認する為に?


目は合ったもののそのまま何も言わずに扉を開けた。


来の背中から中を覗くと、思ったよりも沢山の男たちがそこには居た。


彼らの髪で建物の中はやけにカラフルに見える。