「そう。だけどそれだけじゃない」
今更責任を感じているような、悲しんでいるような顔をする彼らに怒りが込み上げる。
飛鳥に対する情なんて、彼らに持って欲しくない。
余りの苛立ちに、多分痛いくらいに紘斗の手を握っていたけど彼はその手を離すことは無かった。
「來、覚えてない?飛鳥に最後に言った言葉」
彼は私の問いかけに眉をひそめた。必死に記憶を辿る素振りを見せる。
「…悪い、覚えてない」
「汚いって、飛鳥に向かってそう言ったの」
最低な言動。仮に自分が襲われたとして、そんな言葉を投げられたらどれ程傷付くだろう。
飛鳥はやってもいない罪を被せられ、酷い扱いを受けた。



