倉庫内がざわめきに包まれる。誰も想像していなかった私と飛鳥の関係。
実際に血は繋がっていないけれどそんなのどっちだって良い。誰が何と言おうと、飛鳥は私の大事な人。
「飛鳥と、華月が…?」
「私はあの子の復讐の為に此処に来た。どう?仲間だと思っていた人から裏切られる気持ちは」
紘斗が私の手をキュッと握った。
それは病院で私を支えてくれたあの温もりと同じだった。
來は握られた私たちの手に釘付けになる。
「冗談、だろ?」
これだけ言ってもまだ私を信じていたい様子の來に酷く苛立ちを感じる。
私は彼の思いを全て切り捨てているのに、それでも私を信じようとする彼の心が痛かった。



