「結構顔ぶれが変わりましたね」
この机には私が小さい頃に付けた傷がそのまま残っていた。壁には画用紙に描かれた沢山の絵が飾られている。
「そうねぇ、華月ちゃんが此処を出てからもう2年が経つかしら?すっかり大人っぽくなって」
此処、ヒマワリ園は児童養護施設だ。
いわゆる、親がいない子供たちが養母さんに育てられる施設。
私と紘斗、そして飛鳥は共にここで生きてきた。
何歳の頃から施設にいるのか分からない。覚えている1番初めの記憶では既に飛鳥と紘斗が一緒にいた。
同じ境遇の私たちは家族のように育ち、お互いがかけがえのない存在で。
愛してくれる親がいなくても、2人がいたから寂しくなかった。



