そして紘斗と共に、久しぶりに足を踏み入れたヒマワリ園。


園内の庭では小さな子供たちが無邪気に走り回っていた。


「あら!?華月ちゃんじゃないのー!」


相変わらずパワフルな上田さんが私に気付いて手を振る。


何も変わっていないその様子に私は嬉しくなって、上田さんに駆け寄った。


「お久しぶりです」


「会いたかったのよ。元気にしてた?」


上田さんの暖かい手が私の頭を撫でる。何度も何度も、私に元気を与えてくれたこの手。


懐かしいその感覚が何だか小っ恥ずかしい。


施設の中に移動して、上田さんが出してくれたお茶を啜りながら、私は辺りを見回していた。