「なんだよ…ハナも連れて来たのかよ…」
息絶えだえにゆっくりと喋る。
「こんなカッコわりーところ…、見せたくないのに」
そう言って苦笑した。良かった、減らず口を叩く余裕はあるようだ。
浅い呼吸を繰り返す晟也は、そうすることが1番楽なのか再び目を閉じた。
「とりあえず倉庫に戻ろう。晟也、立てるか?」
差し伸べた來の手を晟也が掴んだ。來と伊織に両肩を支えられて歩く彼を、私は後ろから見ていた。
仲間…。お互いに思いやり合って一緒に笑い、助け、信じる。
飛鳥を失ってから、そんなもの存在しないと思っていた。
だけど今彼らの後ろ姿からはそういう絆みたいなものが見えた気がした。



