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関係ない、とは言ったけど。
それは私に影響が無かったらの話で。
校門の前で私を待ち構えている、昨日の女子高生の姿を見つけて私はため息を吐きたくなった。
晟也の無責任な嘘に無理やり巻き込まれた私が、どうしてこんな面倒なことに。
「やっと来た。ちょっと顔貸しなさい」
もしかしたら晟也に文句を言いに来たのかもしれないという一縷の望みは呆気なく散る。
女は間違いなく私を見て、高飛車にそう言った。
「…なんですか」
非常に面倒臭い。晟也との関係を修復したいなら、私に突っかかったって何にもならないのに。
それとも、目的はそれじゃなく。女のプライドなのか。



